流行りに乗っかって⑤

5日目。

もう確実に元気。

咳だけ止まらないけど熱を測っても平熱。頭も少し痛いけどこれは前からだったような気もする。

 

一丁前にお腹も空くので、朝ごはんを食べて録画番組を消化しながら今日は何をするか考える。どうせ家から出られないので、考えつかなければ寝るしかない。まずい。有意義な自宅待機期間を過ごさねば。

 

そういえば長らくお風呂掃除をサボっていたことを思い出したので、本日の達成目標はお風呂ピッカピカに決定。

まずはどこが汚いのかを洗いだす。浴槽などは日頃の小掃除で許容できる範囲だったので、浴室ドアのカビを退治することにした。

 

キッチンハイターを浸したり、片栗粉と混ぜて固めたやつを塗ったりしてなんとかそこそこ綺麗に。なんだこの自宅待機期間。

1箇所やれば別の1箇所が目につくタイプなので、あっちもこっちもしていたら日が暮れかけていた。

夜は株主優待で送られてきた乾麺セットの中からうどんを茹でてカルボナーラうどんを啜る。

 

一人暮らしの自宅待機期間は本当に暇なので、ずっとスマホを見てしまうし、気がついたら通販もしてしまう(家から出られないし)。タイミングよく楽天ラソン中なのも私に拍車をかけていて、検索履歴も掃除グッズで埋まっている。ポイントつくからいっか。

 

流行りに乗っかって④

4日目。

元気に起きる。

 

やっと治ったか〜と顔を洗って歯を磨いていたら電話が。口の中を泡だらけにしながら出たところ、病院から「陽性です🧚🏻‍♀️」連絡。何につけてもタイミング悪いな。保健所から無機質な体温入力フォームのURLが送られてきた。税金払ってるのでもう少し愛が欲しい。

 

とはいえ今日から在宅勤務できそうだったので各所連絡。途中、自宅待機期間の日数カウントを間違えていたなどでアワアワしたけどなんとか在宅勤務開始。

 

ひさびさにパソコン開いて仕事をするが、全く頭に入ってこない。働いてない。病み上がりだからか、ポテンシャルなのかよく分からないけど、無理やり職場の人に電話して調子を取り戻す。

なんやかんやで仕事を振られつつ、バタバタしながら退勤。この頃には喉の痛みもなく、超元気。

 

とりあえず近しい人にだけコロナ🧚🏻‍♀️の旨、連絡を入れる。「結局かい」みたいな返信をもらう。ちくしょう陰性だったら遊びに行けたのに。

 

とはいえ本当に元気なので、幼なじみとリモート飲み会開催。本当に元気か確かめるため、お酒を飲んでみる。飲めた。元気。

 

これからの日々は部屋のどこかしらを掃除するってことにしようと考えながらぐっすり寝た。

流行りに乗っかって③(仮)

3日目。

寝起き、ちょっと身体が楽なような気がする。

喉は相変わらず痛いが、少しは声が出るようになってきた。母親から「ハスキーボイスになったら、必ず杏子のマネをしなさい。今しかできないことをするのよ」と教えられてきたので、「星のかけらを探しに行こうagain」を頑張って歌う。

 

とりあえず今日も休んどくかってことにして、朝ごはんがてら初めてお粥を作ってみる。

実家の療養食、母親は雑炊を作ってくれていたので、お米と塩のみのお粥は食べた事がなかった。

レシピ通りに作って食べた。すぐにほんだしと溶き卵を混ぜて、しらすと刻みネギを上に乗っけて食べた。雑炊おいしい。

 

処方箋が出ていたことを思い出し、いつもの調剤薬局に電話してみる。薬剤師さんが「在庫も用意できてますし、これからおうち届けに行きますね!お代金は元気になったらお支払いしてくれればいいんで〜」って言ってくれた。優しさに包まれたなら。世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

 

友人とLINEをする。暇なので既読も返信も早い。なんなら喋っていない分、LINEではやたら饒舌になる。「飲料水がなくてピンチ」って話をちょろっとしたら、すぐに電話をくれる友人、明日から起こること全て幸せに繋がっていてほしい。

 

彼女との電話で、声が意外と出るようになっていたことに気がつく。考えてみたら喉もそれほど痛くない。熱も平熱!突然回復していた。調子にのって、エビマヨを作って食べる。美味しいけど自分の味つけに飽きてきた。

 

何か欲しいものはないかとか、生存確認で毎日連絡くれたりだとか、私の周辺人物は本当に良い奴ばっかり。野木亜紀子脚本のようだなとしみじみ思った。私の相関図に登場する子らには、この先これっぽっちも不幸がありませんように。

明日は運命の結果発表〜ドキドキ。

 

流行りに乗っかって②(仮)

2日目。

喉の痛みで起きる。引き続き声が出ない。

仕事にはいけないのでまた連絡をし、早くPCRを受けなければと気合を入れる。

どの医療機関も9時から電話で発熱外来の予約開始とのこと。がんばれわたし。チケット争奪戦さながら、スマホの充電だけ拵えておく。

 

白湯を飲んだり(激痛)、くしゃみをしたり(激痛)、歌を歌ったり(激痛)しながら9時に。

電話をかけるものの全く繋がらない。リダイヤルを連打しても繋がらず「こちらは、NTT東日本です…」ばかりで気が狂いそうになる。体調悪いんですけど!?って怒っている方の気持ちが理解できるようになった。人間として成長できた。+1pt。

 

予約が取れなかったので、すがる思いで少し遠いけどワクチンを打った病院に電話をかけてみる。「うちは抗原検査だけなんですけどそれでよかったら明日大丈夫ですよ〜。PCR検査ならあの病院なら今日まだ大丈夫じゃないかな…」。灯台下暗し。サンキューワクチン病院。いつでも私を救うのはアンタだよ。指示の病院に電話して確認したら、予約無しでPCR受けられるとのことだったので即READY即GO。

 

2時間かかったけどなんとか検査完了。その頃には、私がしばらく出勤してないと察した同期から「コロナ?」「まさか流行ってる?」と考察LINEが届くなどしていた。

 

熱も下がんないし喉も痛いし咳も出るし、経験から導いた自己診断では咽頭炎かキス病(2回目)だと思っている。

流行りに乗っかって(仮)

朝起きたら声が全く出なくなっていた。なんとか腹から声を出してみるものの、力を入れて2秒後くらいに「ハァァァ〜」と息が漏れるレベル。

 

唾を飲むだけで激痛。ああもう喉風邪。「あなたの風邪はどこから?」「私は喉から!」なので、すぐのどぬーるスプレーをシュッシュ。あの3文字が頭の中を巡るが様子を見ることに。

 

出勤の準備をしつつ、あれでもこれご時世的に職場の人がこの声聞いたら嫌がるんじゃね?と思いつく。あーじゃあもう、えっ、仕方ねーなー!え、全然行く気だよ?行く気だけど周りに迷惑かけちゃいけねーもんなー☆ってノリで「休ませてください」メールを準備。タイピングがスムーズ。

 

無事に事が落ち着いたので、ロングコートダディの配信ライブを見る。途中でとんでもない悪寒と体温上昇に気がついた。エアコン?と思って消すが、全く収まらず、長袖長ズボンに着替えるも震えが止まらない。体温測って39.4℃。一足先に身体に猛暑到来しちゃった。

 

検査受けなきゃ…と、前職場で貰ったはずの抗原検査キットを探すが見当たらない。思い返せばクソ課長が「福利厚生で支給しているだけだから返せ。さもなくば家まで取りに行く」と言ってきたから返したのだった。どこまでもクソな思い出ばかりだ。

町中のドラッグストアにカスカス声で電話するものの欠品欠品欠品。発熱外来にも電話するも予約一杯一杯一杯。もう無理…と思って一旦寝た。

 

再び起きる頃にはパジャマはびっしょり、身体はポカポカの状態に仕上がっていた。食欲もないので流してたけど頭に入ってこなかったロコディ単独を見直す。頑張れなくてまた寝る。そのまま朝まで寝た。

ダイエット

ここ2ヶ月で、あったはずのくびれや隙間がなくなった。流行りに乗じてオーバーサイズの服ばかり着ていたら、いつのまにかワガママ怠惰ボディになっていたらしい。大至急、減量生活に突入しています。ターゲットは太もも、二の腕、ビール腹。

 

手始めに、有事のためと思いTwitterでリスト化していた美容アカウントを覗いてみる。出るわ出るわダイエット法の数々。美意識の高さと、良い女になりたいんだなという彼女らの気概に蹴落とされそうになる。

 

ざっと閲覧して学んだことは、①ストレッチは必須②食生活を見直す③恋人との惚気話は「羨ましい〜!素敵な彼氏さんですね♡」と息を継ぐように言わなければならない、この3点です。③は中長期的な課題として(今は性格が尖っているから改善など到底不可能)、ストレッチと食生活なら取り組めそうだ。

 

早速YouTubeで「太もも ダイエット 短期間」と検索。

「2週間でほっそり!」とか「10日で劇的変化」とかいう見出しばかりで、いや短期間ちゅーのは3日くらいのことを指すんじゃいと悪態をついてしまう。

先方と意思疎通が測れないまま、とりあえず試聴。どれも10分くらいのストレッチ時間を要するようで、なんとか3分くらいで痩せないものか、ここにきてまだ悪態をつきはじめる。

 

食生活はどう考えてもお酒が原因。完全にお前。犯人見つけんのちょろすぎ。お酒飲まないと寝られない体質、というか多分遺伝子レベルでそういう感じなんだと思うんですけど、家での晩酌を辞めてみることにした。酒や酒や、酒持ってこい!の日々から、お湯の水割りへ。みなぎれ、私の代謝

 

ストレッチ&禁酒生活がなんとか1週間続けられている。このダイエット熱、もってあと1週間な気がするから早く痩せてほしい。

冬から春に上手に移行するには

近くの小学校から、小綺麗な格好をした男女とミニスーツを着たボウヤが出てきた。世の中はすっかり出会いと別れの季節らしい。休職中の身である私、番組改編でしか春を感じていません。

日々の生活がほぼマユリカ一色に染まった今、中谷さんの衣装を見ることで花見といたします。

 

そういえば昨日歩いていたら、ちびっこチャリンコ暴走族3人が爆走していた。彼らは、己の上半身を足よりも大きく揺らしながら、隣で爆走する友人と競い合っていた。明日からの過酷な勉強ライフを振り切ろうとしてたのか。あと5年以上は学校に通わなきゃいけないなんて、地獄だな。

 

春を感じていない、とか言いつつ、買い出しの時に浴びる暖かい日差しや柔らかい風ですっかり浮かれてしまってもいる。早々に毛布をしまい、パジャマももう半袖にした。冬のことなどもう忘れた。気持ちは夏に向いてるんだから、間違っても季節外れの雪とか降るなよ。もう衣替えまでしちゃって半袖しかないんだから。