モーニングルーティン

私のiPhoneは、iPhoneを叩いたらアラームが止まる設定にしてある。ぶったりしてごめんね、あなたのことは必要だけど低血圧な私には叩くしか方法がないの。理由になっていない弁明。

 

朝は白湯。レンジで1分温めながら、その間に洗濯機のスイッチを入れ、顔を洗う。寝ている間にたくさん水分を含んだようで、パンパンである。このタイミングでトイレに行くと、寝ている間に溜まった悪いものが流れていく感覚があり好きです。

 

白湯を飲みながら、フルーツグラノーラに牛乳を注ぐ。温かいものと冷たいものを交互に胃に流して無理やり起こす作戦が功を奏したことはないが、朝だから思いついたことを愚直にやるしかない。だって朝だもん。

 

化粧をする。化粧が自分のモチベーションを上げるために必要な人もいるだろうが、齢を重ねるにつれ、誰かのためでないと化粧をする気が起きなくなり(しかもこのご時世顔半分が隠れているし)、それが仕事であるならなおさら意味分かんねーなーと思いながらベビーパウダーをはたく。

最低限の抵抗として、化粧品は全て石鹸で落とせるものにしている。不本意な化粧で肌に影響まで与えてたまるか。

 

お弁当を作る。お金もらうために仕事に行くのにお金払ってお昼ご飯買うの意味分かんないんですけどマジありえなくない?と私の中のギャルが悪態をつくので、タッパーにありったけの冷凍食品を詰める。食品保存技術の進歩、何よりも応援したい。

 

洗濯機がピーピー鳴いたら干す。隣の部屋の住人も干しているようで、嗅ぎ慣れない柔軟剤の匂いが漂う。きっと女性が住んでいるのだが、この前陽気な「LA・LA・LA LOVE SONG」が聴こえたくらいで、彼女の情報はない。

 

出発まで残り10分を余し、やることを終える。ソファに座ってニュースを見ながら知り合いに「仕事に行きたくないです」と伝えるLINEを送る。「その気持ちは健全な証拠です」と返信が来た。健全なわけあるかい。悪態を原動力に家を出る。