小学生を助けた

今朝、ヨガのレッスンに向かうために歩いていたら、小学校の門の前でピンクのランドセルガール(推定小2)が佇んでた。

 

5分後に発車する電車に乗りたかったけれど、何となく気になって「あの〜、大丈夫ですか?」って声をかけてみたら「門が開かなくて…」とのこと。

 

「ピンポン押しても大声ですみませーんって呼んでも誰も出てこない」と困っていたので、自分の自律神経を整えることより、この子を救うことを優先させることにした。使命感。頼られてる。この子を救えるのはわたしだけ。

 

たしかにピンポンを押しても応答がなく、よく見ると「休みの日は別の門に来てください」とのことだった。「あっちの門に行ってみよっか、一緒に来る?」と聞いたら頷いたので2人でてくてく歩く。可愛い。黙って俺についてこい。

 

無事に別の門に着いて、ピンポンを押すもののやはり応答なし。門には3つの数字を揃えて解錠する鍵がついてて「これ開けば入れるねー」と呟いたら「さっき開いたんだけど…」と。なんだ番号知ってたのかと思ったところ「適当にやったら開いた」らしい。天才ガールの可能性微レ存。

 

にっちもさっちもいかなくなったので、区役所に電話をかけてみることにした。「あの〜小学校の門が開かなくてですね〜、今日学校あるみたいなんですけど。ええ。いや、私は通りすがりの者でして…」とふんわりした説明をして担当に繋いでもらう。担当曰く、小学校には誰もいない。したがって授業もない。とのこと。学校ないんじゃん天才ガール。

 

「今日学校ないんじゃないかな?お家帰った方がいいかもよ」と伝えたら「あると思って来ちゃった…」とぽつり。なんだか気の毒になったので「1人で帰れる?もしよければお家まで送りますけれど」と提案し、ご快諾。また歩き出す。

 

2人で歩いていると道すがらの工事現場のおじさんに訝しげに見られたので「今この天才ガールを自宅まで送っています。警護の者です」アピールのため、少しキリッとした目をする。

 

あーなんだか良いことしたなー、褒められたいなーと自惚れながら「お母さんとかお父さんはお家にいる?」と聞いたところ「お母さんは朝早く仕事に行って17時まで帰ってこない。おじいちゃんがいるけど今日は機嫌が悪かった…」と不気味な回答をするガール。

エッ大丈夫?アレ?そういう展開?通報案件?ともよぎったけどとりあえず家到着。

 

きちんと帽子を脱いで「ありがとうございました」と言うガールに「とんでもないでーす」と返すガール(社会人5年目)。ホッとしつつも、もやもやが残る。

今でも「私の家で遊ばせた方が良かったのかな…でも家にはゲームしかないな…」とかぼやぼや考えてしまう。杞憂になあれ。